無限級数についての補足

について

等比数列の和の公式から、第n項までの和をSnとすると、

ここで、0<r<1ならば、この和は収束し、

について

とおき、両辺にrをかけると、

今出来た2つの和を、下の和の部分を1つずつずらして辺々をひくと、

ここで、最後の部分(−nrn)を除けば、これは等比級数で、
0<r<1ならば、この和は収束し、

したがって、

反復試行で初めてAが起こるまでの回数の期待値

1回の試行において、事象Aの起こる確率がpであるとします。
n回目で初めてAが起こる確率は(1−p)n-1×pです。
よって、nの期待値は、
pΣ(from n=1 to ∞)n(1−p)n-1=p(1/(1−1+p))2=1/p
つまり、さいころを投げて初めて1が出るまでの回数の期待値が6であることも、このようにして計算できます。
(深く考えなければ当たり前のことかもしれませんが、一応証明してみました)