例題 1 5 つの異なる球を円形に並べる方法は何通りあるか。
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「(机の上に)円形に並べる」とは,「回転させて重なるものは同じとみなす」ということです。
下の 5 つは,回転させると重なるので,同じものです。

例題 1 のように,円形以外に条件のないときは,どれを固定してもかまいません。
たとえば緑を固定すると,残りの 4 か所は自由になります。
よって,4! = 24 (通り)
一般に,n 個のものをすべて使ってできる円順列は, (n−1)! 通りあります。
例題 2 緑、赤、青、黄、茶色の5つの球を円形に並べるとき、
緑と赤の球が隣り合うような並べ方は何通りあるか。
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緑と赤は対等なので,どちらを固定してもかまいません。
赤を固定すると,緑はその隣の 2 通りの入れ方がある。
残りの 3 か所は自由に入れてよいので,3! 通り
以上より,2×3! = 12 (通り)
下に,この様子のスライドを入れておきます。
例題 3 A,B,C,D,E,F の6人を円形に並べるとき,AとBが向かい合う並べ方は何通りあるか。
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Aさんを固定すると,Bさんは自動的にその反対側となります。(1 通り)
残りの 4 人は自由だから,4! = 24 (通り)
…それでもAさんとBさんをひっくり返したくなる人へ…
下の 2 つは同じですよね?

例題 4 男子 3 人、女子 3 人を円形に並べるとき,男女交互になるような並べ方は何通りあるか。
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例えば女子の A さんを固定します。
残りの女子は,2 か所に入るので,2! 通り
残った男子は 3 か所に入るので,3! 通り
以上より,2!×3! = 12 (通り)
これも,下にスライドを用意しておきますので,ゆっくり理解しましょう。
まず,赤を固定
例題 5 7 人から 4 人を選んで円形に並べる方法は何通りあるか。
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P か C かで迷ったら,C を選び,作業を分けましょう。
7 人から 4 人を選ぶ方法は,7C4 通り
選ばれた 4 人が円形に並ぶ方法は,(4−1)! = 3! (通り)
以上より,7C4 × 3! = 35 × 6 = 210 (通り)
例題 6 5 つの異なる球に、穴をあけてネックレスを作る。異なるネックレスは何個あるか。
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ネックレス(数珠、腕輪など)を作るときは,回転させて重なるだけでなく、
下のように「ひっくり返して重なる」ものも同じとみなします。

よって,5! ÷ 2 = 60 (個)
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